続 special interview 大森海岸 芸妓置屋 由の家 君蝶

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こんにちは。

昨年インタビューさせて頂いた、見習い大井町芸者の君蝶さんの

その後の活躍を取材させていただけることとなりました。

前回の記事は こちら からご覧いただけます。

 

 

プロフィール
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君蝶(きみちょう)
2015年夏 大森海岸 芸妓置屋 由の家 入門
アメリカ合衆国 ミズーリ州 セントルイス出身
大学時代に長崎に留学。
学位取得後に大森海岸にて、子供からの夢であった芸者を目指す。
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最近の活動について

長岡
君蝶さん、お久しぶりです!

君蝶
長岡さんも、お久しぶりです。元気にしてましたか?

長岡
勿論です。君蝶さんも最近youtubeで動画に出演されていましたね。

君蝶
観てくれたんですね!
そうなんです、「How to hire a Geisha」という、外国からのお客様向けに、芸者の呼び方や、お座敷の楽しみ方を解説した動画に出演したんです。youtubeで動画投稿されている方にお願いされたんです。

長岡
とても面白い動画だったんですか、芸者をhireする(雇う)という表現が少しニュアンスが違う気がしたんですよね。

君蝶
私もそう思います。最初はcall(呼ぶ)という単語だったですが、それだとコールガールのようなイメージを与えてしまいそうで、hire(雇う)になったそうです。他にもinvite(招待する)等も考えましたが、どれもしっくり来なかったんですよね。

長岡
たしかに。。。私も良い単語が思いつきませんね。
とりあえず、動画の紹介もインタビュー記事に載せておきますね。

君蝶
よろしくお願いします。

 

 

 

芸事の稽古について聞いてみました

 

長岡
昨年は、お茶や踊り、三味線の稽古をされているとお話しを聞きましたが、何か変わったことはありましたか?

君蝶
そうですね、1年前と変わったことは、新たに笛と太鼓の稽古を始めました。

長岡
3つも楽器を習うのは大変そうですね。

君蝶
地方が足りないこともありますが、稽古はどれも楽しいですよ^^

長岡
最近では、特に頑張っている芸事はありますか?

君蝶
実は先日、踊りの師匠から『黒髪』の稽古をすることを認めて頂いたんですよ!アメリカでは日本舞踊の黒髪がすごく有名なので日本に来る前からずっと憧れていたんです!

長岡
そんなに有名なんですか!ところで黒髪はどんな踊りなんですか?

君蝶
黒髪はすっごく難しい踊りで、踊りの技術だけでなく感情を伝えるのが大変なんです。

長岡
それは練習しがいがありますね。


君蝶
問題は寂しい内容のお話なので、おめでたい席では踊れないんですよね。

長岡
それは面白いですね(笑)

 

お座敷での様子を聞いてみました

長岡
お座敷に出られるようになって、何か変化はありましたか??

君蝶
実は弁護士の方とも何度も相談したのですが、ビザの関係で私は芸者を名乗れないのです。

長岡
そうなんですか!

君蝶
はい。現在、芸者業での就労ビザは認められていないので、私が日本での永住権を獲得するか、法律が変わらないと、芸者を名乗れないのです。。。

長岡
永住権は取れそうなんですか?

君蝶
あと、10年日本に滞在すれば可能性はありますが、すぐには無理のようです。

長岡
それでは、お座敷には出られないのですか?

君蝶
今のところ芸者は名乗れませんが、外国からのお客様を接客する際の通訳としてお座敷に立ち会わさせて頂いています。また、日本人のお客様がいっらしゃるお座敷で、文化を経験して、外国の人に上手に説明できるような勉強のために出させて頂きます。

長岡
上手いアイディアですね。

君蝶
実際、外国からのお客様は増えていて、とても好奇心があるので、色々な質問をされるんですよ。

長岡
どんな質問ですか?

君蝶
なんで芸者のお化粧は白いの?
あの踊りにはどんな意味があるの?といった質問が多いですが、
変わった質問では
着物の帯が後ろから見ると、大きなポケットに見えるので物を入れるのに便利そう、何か入れているんですか?と質問がありました。

長岡
まあ、ポケットではありませんけど、たしかに小物を帯の中に入れている方は多いですよね。

君蝶
ですね。

 

今後の活動について

長岡
最後に何か将来やりたいことはありますか?

君蝶
そうですね、外国からのお客様はこれから増えると思いますので、何かイベントを企画できればと考えています。例えば、お姐さん達とお茶会などを開催して、伝統文化を広められるお仕事がしたいです。

 

インタビューを終えて

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長岡
本日は貴重なお時間、ありがとうございました。

君蝶
こちらこそ、急な日程にも関わらず、ありがとうございます。

長岡
1年前と比べて、日本語が上手くなりましたね。

君蝶
そうですか?

長岡
前のインタビューでは、英語で話すことの方が多かったですが、今日はほとんどが日本語でしたよ。

君蝶
たしかにそうですね。

長岡
何かお手伝いできることがあったら、いつでもご連絡ください。
私も外国のお客様に花柳界に興味をもってもらいたいです^^

君蝶
その時はよろしくお願いしますね。

 

感想

 現在、毎年のように訪日客の過去最高人数が更新されたというニュースが流れています。これと比例してお座敷を利用される外国からのお客様も増えるのは間違いありません。花柳界の歴史は時代の変化と共に柔軟に商習慣も変えてきた歴史があります。4年後のオリンピックとその後に向けて、花柳界にどんな変化が生まれるのかが楽しみです。

 花柳界の景気が向上すれば、芸者志望、幇間志望の方も増えるでしょうし、料亭や各種イベントなどの出先も増えます。当サイトの目標が2050年までに東京の芸者数を3000名にすることなので、オリンピック前に、自分ができることは何かをあらためて考えさせられるインタビューとなりました。君蝶さん、これからも応援しています!

 

2016年11月某日 都内にてインタビュー

 

インタビューへのご協力ありがとうございました。
君蝶さんがお世話になっている置屋 「由の家」は こちら からアクセス頂けます。